教員らしくない教員のブログ

どれだけ知名度があるかわからない特別支援学校という学校で働く教員として「自虐」「誇り」「ガジェット」中心のブログ。

支援学校と支援学級って何が違う?~支援学校目線~

こんばんわ。ブログをはじめて日が浅く、やっと5記事目。

私は教員だけど、今まで記事にしたことは「Xiaomi smart band4」「FUJIwifi」「BIGLOBEモバイル」

教員アピールで教育の記事を書こうと思う。

 

 

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支援学校(知的)と支援学級

支援学校

いろいろなところで説明されているから詳細は省く。

簡単に言うと障害者手帳を持っている子供が学ぶ場所。逆に言うと、どれだけ色々な問題を抱えていても手帳がなければ入れない。

少しだけ詳しく言うと「LD(学習障害)」単独の発達障害は支援学校では対象ではない。とか。

支援学校に通う生徒は選ばれしもの。(良い意味で)

 

支援学級

普通校(小中)の中にある少人数学級。手帳の有無は関係ない。ここに通う生徒は「通常級」との選択ができる。

手帳の有無に関係ないから、「算数と国語の時間」のみ支援学級で学ぶ。など、より一人ひとりに寄り添った学習ができるようになってきている。

(一般的に通級指導と呼ぶ)

また、学習能力的に問題がなくても、外国籍で日本語の勉強が別途必要。という場合も支援学級で日本語の学習をするなど、支援学級の担う業務はとても幅が広い。

 

通学方法

支援学校:スクールバスの場合が多い。親は決められたバス停へ行きそこで子どもを預ければあとはご自由に。とっても保護者に親切。ただし、スクールバスの時間に遅れたら問答無用で出発する。そこだけは無慈悲。

 

支援学級:ごく一般的な集団登校。これも最近変わってきているので、その地区ごとに特色があると思う。集団登校が苦手な生徒児童にとってはかなり苦痛。単独で登校を許しているところもあれば、保護者が学校まで送り届けているところもある。

 

根本的には支援学級は地域の学校の中にあるため、学区が厳密に決められており、高校受験受験のように好きな学校を選べるわけではない。

支援学校も学区が決められているが、持っている手帳や障害の程度により、通える学校にはあるていどの幅はある。

支援学校は自宅から遠いことが多いため、スクールバスが必要な場合が多い。

 

支援学校(知的)の学習

日常生活動作

(食事、排泄、着替えなど)一般的に言う「普通な暮らし」ができるように日々勉強する。

・食事では「お皿を持つ」「スプーンや箸で食べる。」など

・排泄は「できるだけトイレでする。」「定時排泄ができる」など

・着替えは「全裸にならないように着替える」「脱いだものをハンガーにかける」など

 

生活で活用できる算数・国語

・国語では文章読解とかではなく、五十音の学習から日常生活でよく聞く単語の習得。簡単な文章で要求を伝える学習。とか。

・算数も「数字の順序。」「時計」「お金」などを学習する。数字の順序はそのまんま。「1・2・3、、、」とか。学校生活では物を数えたり、順番に並んだりする場面が多いため結構重要。

 などなどなど、、、、書き始めるとおわりがないためこれで終わるが、支援学校の重視している学習は

全て生活に還元しやすいもの。できるだけ自分の力で生活できるようになる。

というところを重視している。

 

支援学級の学習

支援学級の学習は多すぎてうまく書けない。書くとすれば、

・少人数

・通常級の学習補填

発達障害に合った学習方法

・情緒の安定化

などなどなど、、、こんなもんではないけど。とりあえず。

大きな特徴は少人数であり、一斉授業のような

「はい、3ページ開いてー」

「社会の資料集出してーそこの25ページにある、、、、」

 といった言葉でがんがん進んでいく学習に困難さを覚える生徒の救いの場かな。

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支援学校と支援学級のねらいの違い

大きな違いというか、、、根本的に違う。

支援学校は日常生活動作を中心に学習して、生活の安定化をねらう。

支援学級はあくまでもいわゆる「勉強」が分かるようになることがねらい。

だから比べるも何も全く違う。

例えば、

支援学級にいる生徒は言わなくても、もしくは言ったら使い終わったらトイレのスリッパが揃えられる。

支援学校の生徒はトイレでおしっこをする。スリッパをはいてトイレに入る。

など。

支援学級の生徒はいろいろな問題を抱えているとは思うけど、前提として日常生活はなんとなく自力で過ごすことができる。

 

支援学校(知的)と支援学級の教科の違い

上記でそれぞれのねらいの違いで分かると思うが、当然教科の違いも大きい。

支援学校ならではの教科は

「生活単元学習」

「職業・家庭科」

「自立活動」

もうたくさん書いているから疲れた。ということで教科のことはここでは書かず別に核とする。けど聞いたことないよね。この名前。

 

支援学級は各学校によってバリエーションがあるが、基本的に通常級と同様の教科を行っていると思う。ただ教科の内容に変化やボリュームをもたせている。

 

まとめ

ざっくりとした違いはこんなもの。これで何となく違いが分かったり、もっと知りたいと思った方は詳しく説明しているところで勉強してもらいたいと思う。

調べるほど、カタカナの用語がでてきたり、教育基本法がー、答申がーということになるので深みにはまっていくかもしれない。

何かのきっかけになってもらえればうれしいかな。

そして、 

支援学校と支援学級を話すうえで「インクルーシブ教育」という考え方があるが、これはややこしいので詳しくはここではふれない。

ただ、今後は「共生する社会」(約10年前から言われているが、なかなか浸透しないし、普及しない。)

というものがかなり重視されていく。

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