生活単元学習?5教科は?支援学校の学習
以前のブログで支援学校について簡単に書いた。そこで少し触れた教科について、今日はもう少しだけ書いていく。本当に少しだけ
社会、理科、英語はない。(知的特別支援)
だから日本地図も分からないし、水の沸点も知らない。This is a penも習うことはない。
その教科の代わりに何を勉強しているかというと生活単元学習という3つの教科が合わさったもの。
・生活上の目標を達成したり、課題を解決したりするために、生活的な目標や課題に沿った学習をすること。
簡単にまとめるとこんな感じ。
でも文章では何してるか分かりにくいから、実際の授業計画から授業内容を書いていこうと思う。
校外学習〜電車を使って買い物編〜
ねらい
・交通系マネーを使って改札を通る。
・公共交通機関でのマナーを守る。
・財布からお金を出して購入する。
的なことが一般的になるかなー。
これを元にやく1ヶ月の生単計画をたてる。
本当は、表を載せたいけどさすがにしんどいから文章で。
当日までの主な流れは
日程確認・目的地確認・活動内容確認
↓
金銭管理能力の確認
(お金は財布から取り出せるか。電子マネーを所定の場所にしまえるか等)
↓
目的地までたどり着くための学習
①学校から駅まで。
②電車の到着場所まで。
③電車に乗っている時間。
④電車を降りたら改札に向かうまで。
⑤改札でたら買い物する場所まで。
↓
買い物学習で購入する練習。
①購入予定のものをかごに入れる
②レジに通して、お金を出すことができるか。おつりを受け取れるか。
③購入したものをカバンにしまえるか。
↓
当日直前の確認。
といった流れで計画をたてるんじゃないかな。と思う。
5分ぐらいで書いたものだから、不備や不都合があるかもしれないが、おおよその目安としてもらいたい。
次ではこの計画に沿ってどのような授業をするのかを書いていく。
改札を通る練習
一昔前は駅で切符を買い、通して、しまい、降車時また出す。というとてもストレスフルで誰得なことを行っていたがいまは電子マネーでピッとすれば完了。とても助かる。
模擬改札を作ってそれに電子マネーに見立てなっぽいやつを順番にあてて通っていくだけ。簡単そうに見えるけど意外に難しい。なにが難しいかというと
・改札は一人ずつ通らないといけない。
・前の人と少し間隔をあけないといけない。
・走り抜けられない。
この三つ練習必須。
これを練習せずにできる子は一学年で半分もいない。そういう学校が特別支援学校。これがスムーズにできる子は家庭や事業所でがっつり電車経験がある。もしくは、過去の学年での行事での学習がしっかり残っているのどれか。
ちなみに改札を通った後も、近くで待つ。大声を出さない。とか。一般的なルールの学習も一緒に行う。
こういったことを行う場が「教室」だが、教師が真剣に行うこととと、改札や電子マネー、リュックを背負うなど教材教具をしっかりすることで生徒にはしっかり伝わる。
模擬買い物学習
買い物学習では本当にいろいろな力が求められる。
一番は指導する教員の力量だけど、それはここでは置いといて、、、
・自分が買う商品を手に取る。
・商品をレジまで持っている。
・お金を支払いお釣りを受け取る。
買う商品は基本的に現物を用意することが望ましい。また、違うものも置いておくことも必要。
あと商品をレジに持っていくことはできる子はできる。家庭や事業所での買い物経験がある生徒は障害の実態に限らず身についている。
おつりをもらうのは、購入物をぴったりの金額で支払うことは難しいから。ワンコインとかでない限り財布からお金を出すのに手間取ったり、落としたり支払いへのハードルがとても高くなる。
そして校外学習当日
これだけ学習してきても練習通りにできるかは実際には運だと思う。そもそも場所が違うし、生徒の苦手な音や雰囲気なだけで一気に集団が荒れたり、集中が切れたりしてしまう。
教育は水物だねー
生活単元学習とは
主に行事に向けての学習を取り扱うことが多い。例えば「社会見学」「修学旅行」「運動会」などなど。
簡単に言うと行事を成功させるための学習という意味合いが強くなりがち。
本来は一番最初に書いたが生活上の課題を解決するための力を身に着けること。でも行事にむけて練習しないとどの行事もうまくいかない。
行事に向けて学習をするけど、その中で生活に活用できる力に注目して授業をする単元だと思う。
支援学級でも生活単元学習ってあるのかな?ないと行事への参加とかかなりばたつくんじゃないかな。通常級の練習にも参加するだろうけど、それだけじゃ時間は足りないだろうし、、、
次は、、、気が向いたらだけど「日常生活の指導」について書こうかな。